Joel's Reinforcement Library





卒煙のコツ




  1. 完全断煙すること。長期的には完全に断煙することが最も容易で効果的な禁煙方法である。
  2. タバコを持っていてはいけない。
  3. 一度に一日だけ断煙するように。来年、来月、来週、又は明日のことも考えてはいけない。
  4. 禁煙することは自分自身に良いことをしているという心構えを持つよう努力すること。自分からタバコを奪っているという考えに固執しないこと。なぜなら、自分自身を気にかけており完全に喫煙から脱却しているのだから。
  5. 喫煙しないことを誇りに思うこと。
  6. 多くのありふれた状況がタバコを吸う欲求の引き金となることに気付くこと。引き金となる状況の例としてはコーヒーやアルコールを飲むこと、バーに座っていること、喫煙者の友人との社交、トランプ遊び、食事の終わり。禁煙中毎日の日課を維持するよう努めること。どんなイベントでもあまりにもしんどいと感じたら後回しにすること。どんな活動でも永久に諦めなくてはならないと思わないこと。喫煙者として行っていたことはどんなことでも元喫煙者として少なくとも同じように、もしかしたらよりうまくこなせるようになる。
  7. 禁煙したい理由を全て書き出すこと。このリストをできれば自分がタバコを持って行った所に持参すること。タバコに手が伸びそうになったらこのリストに手を伸ばし読むこと。
  8. 最初の三日間大量のフルーツジュースを飲むこと。体内からニコチンを排出するのに役立つ。
  9. 体重増を避けるために、キャンディーやパンの代わりに野菜や果物を摂ること。セロリーや人参はタバコの短期代替物として安全に使える。
  10. 体重増加が気になるなら定期的な軽い運動をすること。運動習慣が無かったのなら安全な運動プログラムを医師と相談すること。
  11. 禁煙中にもし危機 (タイヤのパンク、洪水、雪嵐、家族の病気)に直面したら、喫煙は解決の役に立たないことを思い出すこと。喫煙はニコチン中毒へ戻ってしまうというもうひとつの問題を生じると同時に元の問題を複雑にするだけだ。
  12. 自分自身を 「喫煙中毒」と見なすこと。一服すればまた完全に虜になる。どんなに長い間禁煙していても、安全に一服できるとは考えないこと。
  13. 自分自身と、どんなにタバコを欲しているか議論しない。過去のレベルの喫煙量に戻るのをどう感じるか自分に聞くこと。喫煙にはゼロか全てしかありません。
  14. いつもタバコに使っているお金を貯めてください、そして一週間か一ヵ月後に本当に欲しい物を買ってください。一年間貯めてバケーションを取ってください。
  15. タバコへの渇望があるときは深呼吸を思い出してください。
  16. 映画、図書館、レストランの禁煙コーナーなど、普通は喫煙できないところへ行って下さい。
  17. 周囲の人にタバコを止めたと言ってください。
  18. 一度禁煙したらタバコを一服するのには二つしか正当な理由はありません。喫煙があなたを不具にして殺すまで昔のレベルの喫煙量に戻ると決心するか、禁断症状が楽しいので永久に続くようにしたい場合。これらのどちらもあなたに魅力的と映らないのならば…決してその一服を吸わないで。


翻訳:西田季彦

© Joel Spitzer 1987, 2000