私は37歳です。前立腺炎の症状は、座った時の右側会陰部の激しい痛みです。
正座時の痛みも強いんですが、椅子に座ると、激痛が走ります。
車のクッションも駄目で運転に集中できない程酷いです。
寝る姿勢も俯せでしか寝られず、寝返りうって仰向けになると痛さで飛び起きます。
他の症状として、患部が常に熱く、尿は高温でかなり濃い黄色。
あと気にならない程度に頻尿気味。残尿感や排尿痛は無し。
アルコールは普通に飲める。むしろ症状が緩和される。

実は前立腺炎は2回目です。24の時に1回なりました。
最初の前立腺炎の時から、書いてみることにします。

<最初の前立腺炎>

朝起きると、右の睾丸に違和感を感じる。
なんだろうと思いつつ、ほおっておけば、自然に治るだろうと放置。
翌日、翌々日と少しずつ症状が悪化し、一週間後には歩行困難になるほど
に痛みだし、泌尿器科へ行く。

検査は肛門に検査機を挿入してのエコー検査と、血液検査。
痛みの箇所は睾丸ではなく、前立腺ということが判明。
抗生物質(名前は憶えていない)を処方され、1週間で完治。
最後に医者に、「再発しやすい病気ですよ」と言われた憶えがある。

<2回目の前立腺炎>

2005年9月下旬。
10年以上経って、再発。
まあ、前回のように薬ですぐに治るだろうと、たかをくくってたら
地獄の日々の始まりだった。

9月29日
近所の腕がいいと評判の内科医に行く。
以前に前立腺炎になったことがあり、その時と同じ症状と告げる。
検査は肛門に指を入れられ、触診。
あまりの痛さに、飛び上がる。
間違いなく、前立腺炎だろうということで、薬を処方してもらう。

フロモックス錠(抗生物質)
ロキソニン錠(鎮痛剤)
イサロン錠(胃薬)

朝、昼、晩の食後に一錠づつ。4日分。

痛みは全く改善されず、再び内科医へ

10月3日
全く効かなかったので、薬を変更

クラビット(抗生物質)
ロルカム錠(鎮痛剤)
イサロン錠(胃薬)

今度も4日分。

クラビットがあったみたいで、少し楽になる。

10月7日

前回と同じ薬を4日分処方。

10月13日

前回と同じ薬を4日分処方。

少しずつ楽になっているような気はしてた。

10月18日
医者に、「もう抗生物質は出せない」って言われる。
「規則でそうなってる」とも。
「まだ痛みが強いんですが」と言ったら、
「鎮痛剤だけ出しときます。治療は今日で終了します」。
「鎮痛剤が無くなっても痛かったらどうすればいいんでしょうか?」
と聞いたら。
「その時は来てもいいよ」

なんか、もう来るなって雰囲気だったので、
専門の泌尿器科の病院へ行くことにした。
結局、抗生物質のクラビットを飲んだのは16日分。

10月24日
泌尿器科専門の病院へ行く。
ここでは、触診(激痛で飛び上がった)だけでなく、尿検査
前立腺液検査もやってもらう。
お薬手帳を差し出して、前の内科医の治療も告げる。
クラビットが割と効いたと話たら、取り敢えずクラビットを処方。

処方された薬

クラビット(抗生物質)
ランツジールコーワ錠(鎮痛剤)

7日分。

少し効いたような感じ。

10月31日
病院へ行く。
前立腺液の検査の結果、白血球無し、細菌無し。
抗生物質はもう意味がないということで、生薬治療。

処方された薬

セルニルトン(生薬)
ランツジールコーワ錠(鎮痛剤)

14日分。

2週間飲んで、全く効果なし。っていうより悪化した感さえあった。

11月16日
医者に「泌尿器科医としての私の治療はここまでです」と言われる。
まさか、3回で匙を投げられるとは・・・。
でも、申し訳なさそうだったんで、不思議と好感持てた。
その潔さよし。
「どうすればいいんでしょうか?」と聞くと、
「あとは、針ぐらいしか」。
その病院は予約制で針治療もやっており、針を薦められる。
とりあえず、予約は保留にして帰宅。

処方された薬

セルニルトン(生薬)
ランツジールコーワ錠(鎮痛剤)

14日分。

おそらく、この頃が精神状態が一番最悪だったと思う。
医者に見放されて、痛みが治まる気配もなく、一生この状態が続くんじゃ
ないかと絶望感に見舞われた。
本来、楽な姿勢であるはずの座るという行為が激痛でしかないなんて。。。
どちらかといえば温厚な性格の私が、些細なことで怒鳴り散らすように
なり、周りを驚かせた。
精神的にも追いつめられ、いっそ死んだほうがいいんじゃないかとも
思うようになった。

11月下旬

セルニルトンを飲みきっても症状が軽減されず、医者の薦めのとおり、
針を試すことにした。
ただ、病院の針でなく、近所の針灸院にした。
理由は、専門的に昔からやっている所の方がいいだろうってことと、
評判がよかったから。

針灸の先生に病状と病名を説明し、治療開始。
前立腺炎の患者は診たことがない、前立腺肥大症は年齢からいっても
早いねって、言われて一層不安に。
この先生で、ほんとうに大丈夫なんだろうかと。

治療後、全く変化なし。
やはり、針灸は肩こりや腰痛には効いても、器官には無理なんだろうな
と落胆したが、翌朝起きたら、痛みが半減
まさかこれ程効果があるとは。

泌尿器科の病院で針を実際にやっていることから考えてみても、
針灸は効果が認められているんだと思う。
京都府立医科大学でも針灸治療を薦めてるし。

痛みが一気に半減したので、週一で通うことになったが、
それからは一進一退で、徐々に徐々に徐々に緩やかに回復。

ちなみに、私が針灸を施された箇所は、ヘソ下に数カ所、お尻に数カ所
両腿内側に一カ所、両足首くるぶし下一カ所。
針灸治療では、ほとんど痛みはなかった。
中央に穴の空いた一センチ四方のガムテープを貼られ、その穴に
線香を近づける方式なので、家で治療が出来るのがよかった。
毎回、ガムテープの位置が若干変わり、そこを押すと痛むので
正確にツボを見つける先生だと思った。


2006年3月

6割は治ってると思うが、まだ痛みが強く、なによりも不快感がかなり
残ってるので、漢方薬を試すことにする。
市販薬でなく、漢方医に相談して、漢方薬を処方してもらう。
漢方医はものすごく人のいい先生だった。
内科、泌尿器科では全く治らず、針灸で楽になったといったら、
初対面の私に「よかったね〜」とまで言ってくれて涙が出そうになった。

処方された薬。

松寿仙(市販薬)
ルミンA(市販薬)
煎じ薬(自分で煎じないといけないので面倒)

煎じ薬の成分
トウキ
ジオウ
モクツウ
オウゴン
タクシャ
シャゼンシ
リュウタン
サンシン
カンゾウ

効能は排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ

10日分

効能を見る限り、私の症状とはあまり関係ないのではと思ったが、
とりあえず10日分試すことに。

少し、痛みが緩和されたような気もするが、頻尿は全く無くなった。

10日後に漢方医のもとに行って経過報告。
また同じ煎じ薬を処方してもらう。

結局、20日分しか飲まなかった。
効果は頻尿の気が消えただけでもよしとしよう。
すごくいい先生だったので、ウェブページを紹介しておこう。
薬草専門店草貫堂

2006年6月24日現在。

針灸院に毎週通い、現在7割回復。
まだ、痛みと不快感あり。

思うに、非細菌性慢性前立腺炎は、前立腺および周辺の血液の流れが悪く
なり、鬱血することが痛みの原因になっているのではないだろうか。
座位での圧迫や寒い時に痛みが強かった。
針灸が効果があったのは、血流がよくなり、鬱血が解消されたからだと思う。

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